こんな私、私じゃない。でも私・・・
「専務と出掛けるんじゃないのか・・・」

早川さんに問いかける。

「色々あって・・・」

早川さんが話しをし始めるのを遮るように私に近づいてきた。

「友達とご飯はどうした?」

すぐるはとても怖い顔をしていた。

「そのことなんだけどね・・・」

早川さんが話し始めようとしてくれた。

「友達とご飯はどうした?」

早川さんの話しをまた遮り、同じ質問をされた。

「・・・都合が悪くなって・・・」

きちんと話すつもりなのに、すぐるの顔があまりにも怖くて何も言えない。

こんな怖い顔をしているのは初めてだった。

「で、こんなところで何してるんだ?」

そう言いながら時計を見て時間を確認する。

私が定時で上がっていたので結構時間が経っている。

「新城さん、そんな顔してたら、話しも出来ないよ。ちゃんと話を聞いて」

早川さんが助け船を出してくれた。

「早川、専務のところ行かなくていいのか?」

「行くけど、そんな怖い顔した新城さんと神村さんを置いて行けないよ」

「怖い顔?」

新城さんは早川さんの言葉に怪訝な顔をした。

「そんなに俺と神村さんが一緒にいるのが嫌だった?」

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