こんな私、私じゃない。でも私・・・
「あっその前に一つ聞いていい?」

近藤主任は内緒話のように私に椅子ごと近づいた。

近い・・・

「神村さんって新城となんかあるの?」

今まで誰にも言われたことのないことを突然言われ、私は誤魔化しきれなかった。

「えっあっえっ、えーと特に何もないですが・・・」

もうバレバレだ。

熱いからきっと顔が赤いはず。

「あはは、まっじゃ何もないってことにしとくね」

そう言って椅子ごとデスクに戻った。

誰にも聞こえてないはずだけど、視線を感じて見てみると木田主任が見ていたが、早川さん達に言われたことが少し気になって、視線をすぐに戻した。

あーあ、完全に近藤主任にバレちゃったな・・・

近藤主任が何かを言うことはないと思うけど、すぐるにいちよ伝えておこう。

その後、近藤主任から会計ソフトやシステムなどの説明を受け、「じゃ少し休憩しよう」そう言われて席を立ち、化粧室に向かった。

ポケットに入れていたスマホを取り出し、ショートメールを作成する。

<お疲れ様です!異動1日目頑張ってます。近藤主任に「新城となんかあるの?」って聞かれて誤魔化せませんでした。ごめんなさい<(_ _)>>

確認後、送信した。すると化粧室にいる間に返信が届いた。

<お疲れ、大丈夫だよ。近藤主任には俺から話しておくから。異動1日目無理せず頑張れ!>


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