こんな私、私じゃない。でも私・・・
「俺も美沙と一緒にいたい」

そう言うと浮かせたからだを私に預けて、首筋、鎖骨と唇が這っていく。

「すぐる?」

その後、私の質問には答えずに唇と舌、手と指が私に優しく触れる。

「俺は美沙とこうして居られるのがどんなに望んだことかわかる?」

そう言うと私の返事を待たずに続けた。

「どんなに触れてみたいと思ってたか・・・」

唇と舌の動きも優しい手の動きが変わっていく・・・

いつから?

すぐるはいつから私を見ててくれてたの?

私よりも先なの?

「いつから?」

私はすぐにでも溺れてしまいそうになりながら、時折漏れそうな声を出さないように訊ねた。

「いつか教えてやる」

「『俺ね、お前のカラダに触れてみたくなったんだ』ってあの時言ったよね?あの時にそう思ったんじゃないの?もっと前から思ってくれてたの?」

『次のステップに進もう』、『相性がいいか大切だろう』って言ってあの日、私はまだ「新城さん」と呼んでいた。

あの時にそう思ったんじゃないの?

「いつか教えてやる」

私は泣きそうになった。

なぜかすぐるがその前から私が「気になる男」って思う前から見ててくれていたようなそんな気がしたから・・・

もうそれ以上は聞くことが出来なかった。
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