こんな私、私じゃない。でも私・・・
次の日の朝、いやもうお昼過ぎていた。

シャワーを浴びてリビングに入ると私のスマホが鳴っていた。

「鳴ってるよ」

コーヒーを淹れようとしてくれていたすぐるが教えてくれる。

「あっありがとう」

バッグの中からスマホを取り出し着信を確認する。

弟の弘樹だった。

「もしもし、おはよう。珍しいね」

すぐるの前で出ることに躊躇うことはなかった。

---美沙姉、家にいないの?

家?

いないよね、私はすぐるのとこにいる。

「今はいない。なんか用事だった?」

---どこにいるの?もしかして彼氏?出来たんだっけ?

そう言えば弘樹に最近会ってないし話してないな。

「あっうん。で、なに?」

---へぇー美沙姉の彼氏に会ってみたい。

「また今度ね。で、なに?」

---特に用事はないけど、近くにいたから連絡した。じゃいつにする?俺は今からでもいいけど・・・

「何が?」

---何がって彼氏に会う日だよ。また今度で誤魔化されないよ。

さすが弘樹、わかってるなぁ~

「また連絡する」

---今、決めて。ほらっ彼氏に聞いてみて。

誤魔化すことが出来ない・・・

「すぐ折り返す」

一旦通話を終了させた。
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