こんな私、私じゃない。でも私・・・
会話が聞こえていただろうすぐるのところまで進む。

「すぐる、弟がすぐるに会いたいって言ってるんだけど・・・」

ソファーに座ってコーヒーを飲んでいたすぐるに聞いてみた。

「弟?弟だったんだ。いいよ、いつでも」

すぐるは弟と聞いて安心したような顔をした後、意外にも戸惑うことなくそう返事をした。

「いいの?」

「いいよ。俺の姉貴にも会ってもらうんだし、俺も美沙の弟に会ってみたいかも」

「そう?ありがとう」

そう言って弘樹に折り返した。

---どうだった?

「いつでも大丈夫って・・・」

---じゃ今日の夜は?

「今日の夜?」

そう言ってすぐるを見ると「いいよ」と、頷いてくれた。

「大丈夫って」

---了解。じゃ7時に美沙姉の最寄駅の駅前でいい?

「わかった。弘樹は何処か行くんじゃないの?」

---駅近くに住んでる友達のとこに行くけど、7時なら問題ないから。

「じゃ7時頃に駅でね」

---美沙姉の彼氏かぁ~いつ以来かな・・・

「余計なことは言わないでね。じゃまた後で」

---あっ美沙姉・・・

切ろうとしたところに呼び止められた。

「なに?」

---今、幸せ?

弘樹がそう言った。

突然何を聞くのかと思ったけど、正直に今の気持ちを伝えた。

「とても幸せ」

---よかった。じゃまた後で会えるの楽しみにしてる。

そう言うと弘樹は通話を終了させた。
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