こんな私、私じゃない。でも私・・・
「場所の連絡はしてあるの?」

すぐるは本屋を出てすぐに私の顔を覗き込んだ。

あっしまった・・・

「駅まで行ったら戻らないといけないからお店わかるなら来てもらえば?」

ごもっともです・・・

「じゃ連絡する」

バッグの中のスマホを取り出し、弘樹に掛ける。

1コール鳴ったか鳴らなかったかで弘樹は応答した。

ーーー美沙姉どこ?

「あっ弘樹、お店の場所伝えるから来れる?」

ーーー多分大丈夫だと思う。

本屋からお店は近いから駅前からなら私たちの方が早い。

「神村で3人予約してて、先にお店に入ってるから」

場所を伝えると「そこならわかる」とのことで通話を終わらせた。

電話しながら歩いていたので、予約していたダイニングバーにすぐに着いた。

「いらっしゃいませ」

扉を開けると制服姿のウエイターが声と共に奥からやってきた。

「予約した神村です」

そう伝えると「お待ちしておりました、こちらへどうぞ」と、歩いていく。

すぐると一緒についていき、案内されたのは一番奥の4人席の個室に通された。

「もうすぐ後一人来ますので」

そう伝えて私たちは隣同士に座るとすぐにおしぼりを持って来てくれた。


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