こんな私、私じゃない。でも私・・・
住人の人が乗り込んできたので、私は少し後ろに下がる。住人じゃないし挨拶するのもと思ったので、下を向いていた。
「おはようございます。新城さん」
と、乗り込んだ女性が新城さんに声を掛けた。
どこかで聞いたことのある声。
私は顔を上げた。
えっ!?
あっ緒方さん。
管理部経理課の緒方咲希さん。あっ違う早川咲希さんだ。私が入社したと同時に突然入籍したって聞いた。私の初仕事は緒方さんの健康保険証の変更届だった。
変更が出来て健康保険証を渡したら、「ありがとうございます」と、笑みを隠しきれない様子だったのを覚えている。
「ウフッ、おはようございます。神村さん」
口を押さえて笑みがこぼれていた。私は「おはようございます」と、小声で挨拶だけした。
「やっぱり付き合ってたんだ」
と、緒方さんはとても嬉しそうに新城さんを見上げて言った。
やっぱり?
「だから違うって、昨日はこいつが飲みすぎてほっとくわけにいかないから連れてきただけ」
確かにその通りです。
「そうなの?」と、私に顔を向けたので、私は頷いた。
「早川に余計なこと言うなよ」
「孝徳には言うわよ。他の人には言わないけど」
旦那さんのことを呼び捨てにしてるんだ。
エレベーターが1階に到着したので降りた。
「おはようございます。新城さん」
と、乗り込んだ女性が新城さんに声を掛けた。
どこかで聞いたことのある声。
私は顔を上げた。
えっ!?
あっ緒方さん。
管理部経理課の緒方咲希さん。あっ違う早川咲希さんだ。私が入社したと同時に突然入籍したって聞いた。私の初仕事は緒方さんの健康保険証の変更届だった。
変更が出来て健康保険証を渡したら、「ありがとうございます」と、笑みを隠しきれない様子だったのを覚えている。
「ウフッ、おはようございます。神村さん」
口を押さえて笑みがこぼれていた。私は「おはようございます」と、小声で挨拶だけした。
「やっぱり付き合ってたんだ」
と、緒方さんはとても嬉しそうに新城さんを見上げて言った。
やっぱり?
「だから違うって、昨日はこいつが飲みすぎてほっとくわけにいかないから連れてきただけ」
確かにその通りです。
「そうなの?」と、私に顔を向けたので、私は頷いた。
「早川に余計なこと言うなよ」
「孝徳には言うわよ。他の人には言わないけど」
旦那さんのことを呼び捨てにしてるんだ。
エレベーターが1階に到着したので降りた。