こんな私、私じゃない。でも私・・・
「なによ、二人して」

私はそう言って半分くらいビールを飲み干した。

「あっ知ってるんですね。3年待って新城さんが彼氏なら待ってて良かったね。美沙姉」

弘樹はすぐるが知っていたことに安堵したような口調で待った甲斐があったね。と、言いたいのだろう。

確かに3年彼氏がいなくてすぐるに出会えたことは良かったと思う。

「私のことより弘樹はどうなの?早苗とはどうなってるの?」

自分のことを言われて悔しくなり、弘樹のプライベートに首を突っ込んだ。

早苗とは弘樹幼なじみで、両想いなのに二人の関係性が私にはいまいちわからない。

付き合っているのかいないのか・・・

「俺のことはいいから」

一瞬、触れてほしくないという顔をした弘樹。

「どうして?」

思わず聞いてしまった、それが余計なことと思っていながら・・・

「今日は美沙姉と新城さんの話しを聞きたいから」

話せないことがあったのかどうなのか・・・

「そういうことなら、まっいっか」

ちょうどいいタイミングで頼んだものが運ばれてきたので、話題を弘樹が変えた。

「二人はどんなきっかけで付き合い始めたの?」

きっかけ?

きっかけってなんだ?

「俺が誘おうと思ってた食事にやっと誘って、それから・・・」

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