こんな私、私じゃない。でも私・・・
「俺が一番驚いてるからな。ショーリ、ありがとう」

照れ隠しなのかお礼を伝えるとグラスのワインをひと口飲んだ。

「美沙ちゃんに出会えて良かったな。ムネと会うならここに来るか、俺が休みの日にしてよ」

ショーリさんも一緒に話したいってことみたい。

「じゃお前が休みの日の夜とかにする?」

「定休日火曜日だからその日だったらどこにでも動ける」

「後はムネだな・・・まっ聞いてみる」

「ああ頼む。じゃ、ごゆっくり」

最後はお店の人らしい言葉だった。

「今日あたり俺が連絡しなくてもムネの方から連絡来そうだ」

そう言いながら残りの食事を口にした。

「そうなの?私もそうかも」

奈々も瑠美も最近よく連絡来る。

いつなら大丈夫?とか、会わせないとか許さないからねとか。

相当会いたいらしい。

二人はすぐるに会ってどんな反応をするのだろう。

「同じ日に美沙の友達にも来てもらう?」

えっ!?

何それ?

「いやいや、合コンじゃあるまいし・・・別の方がいいよ」

奈々と瑠美の目的は私の彼氏に会うことだから・・・

「それもそうだな。もし美沙の友達が結婚してないならそれも面白かったけどね」

と、すぐるがそんなこと言うなんて思わなくて少し驚いた。

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