こんな私、私じゃない。でも私・・・
「どういう意味ですか?」

「ん?相手に新しい彼氏が出来たのが3日前だった」

意味がわからない。

「結婚したいって言ったのは結婚したいだけで俺じゃなくてもいいわけ。俺が別れるって言った時に、彼氏って呼べる人がいないのは寂しいから次の人が出来るまで彼氏でいてって言われた」

「次の人が出来るまで彼氏だったんですか?」

益々意味がわからないけど、今の話だとそういうことだよね。

「そういうこと」

「別れを告げたのはいつ頃だったんですか?」

新城さんは飲んでいたハイボールを飲み干した。

「どのくらいだろう?1年くらいかな。結婚したいって言われてすぐ。『結婚しないから別れよう』っていったのはそのくらい」

「それから1年も続いたんですか?」

「続いたって言うのはちょっと違うよね。向こうに彼氏が出来るまでの期間の問題だから」

「その間は?」

「聞きたい?」

「いやいいです。答えはわかるような気がするので・・・」

「会ってないけど、かかってきた電話には出てた」

「会ってなくても彼氏だったんですか?」

「それが別れる条件みたいなものだから」

なんか新城さんってよくわからないな。

私は少し気になる男、尊敬できる人ってことにしておくのが一番いいのかも。

そんなことを思っていた。
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