こんな私、私じゃない。でも私・・・
「そう言えば、明日、友達の結婚式の二次会なんです」

そう、明日は高校の友達の結婚式。披露宴は親戚の集まりらしく友達は二次会に勢ぞろいらしい。新郎も高校の同級生だからきっと二次会は賑やかだと思う。

この日の為にワンピースを新調した。20代の頃から可愛いって感じのワンピースは苦手だったけど、30代だし落ち着いたのがいいかと思って黒のレースのワンピースでシルバーのボレロを羽織る予定。

「へぇ~」

新城さんはそれだけ言うと急に黙り込んでしまった。

その後、新城さんはいつもみたいに自分から話すこともなく、私の言うことに相槌を打つくらいだった。

どうしたんだろう?

体調でも悪いのかな?

お店を出るといつも私を送ってくれる方向ではない方へと歩き出した。

「新城さん?」

歩き出した新城さんに追いつきながら呼びかけると立ち止まった。

「もう一軒行こう」

と、言うと他には何も言わず再び歩き出した。

もう一軒?

どこまで行くの?

明日、結婚式の二次会だから・・・

「新城さん?」

新城さんは再び立ち止まった。

「そろそろ、次のステップに進もう」

初めは何を言われたのか意味が分からなかった。

「ステップ?」

ステップ?何のステップ?

「相性がいいかって大切だろう?」

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