こんな私、私じゃない。でも私・・・
「関係ないでしょう?」

葵さんはそう言いながら俯いた。

どうしよう?

可愛いなんて思ってしまった。

「英明さんから連絡あったよ。『今日行けないの残念』って・・・姉貴が返事しないからだろう?」

「言い合いしてる最中だったのよ。なのに『今日は喧嘩なんかしてる場合じゃない』って、突然言われたの。そんな時に返事なんて出来ないわよ」

「英明さんらしいな・・・で、どうするの?」

「どうするのって・・・わからないわよ」

「わからないって・・・英明さんしかいないくせに」

「煩いわね。あんたみたいにとっかえひっかえするわけないでしょう?」

とっかえひっかえ?

私はすぐるを見上げてしまった。

そりゃ困らなかったことでしょう・・・

「姉貴、今の状況わかってる?」

すぐるが呆れた声だった。

「えっ!?あっごめんごめん。美沙ちゃん、ごめんね。ついつい・・・卓の女性関係はホントは全然知らないの。言葉の綾だから、ね。ごめんね」

葵さんは慌てて必死で私に謝っている。

「大丈夫です。とっかえひっかえかはわかりませんけど、困らなかったと思いますし・・・」

私の言葉に葵さんは笑い出した。

「美沙ちゃん、サイコー」
< 199 / 214 >

この作品をシェア

pagetop