こんな私、私じゃない。でも私・・・
「賃貸のままかマンションか家とか買うかってやっぱり考えたんだ。自分の場所って言うか城みたいな・・・誰にも邪魔されないところ・・・」

誰にも邪魔されないところ・・・

「じゃ私はやっぱり住まない方がいいよね」

「今の話はマンションを買おうと思ったきっかけ。美沙と出会って3LDKにしといて良かったって思ってる。後は家で話すからさっさと食べよう」

すぐるは私の髪に触れた後にパクパクと料理を平らげていく。

私はどうしたいだろう?

そんなことを思いながら取り皿の料理を食べ終えると目の前のお料理は全てなかった。

「早い」

「大丈夫?」

すぐるは私が食べ終えたのを確認した。

「うん、大丈夫」

すぐるは立ち上がった。

「帰ろう。マンションの話もだけど、美沙の話も聞きたい」

私の話?

立ち上がりながら首をかしげる。

「私の話?」

「木田主任が言ってたこと」

木田主任・・・あっ・・・

葵さんに会うこととマンションのことで忘れてた。

ほんの何時間か前の話。

「そう言われても・・・」

思い出したものの説明することは出来ない。

私にだってわからない。

「先にマンションの話しするから」

すぐるはそう言ってくれたけど、私の話はどう話せばいいのか・・・
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