こんな私、私じゃない。でも私・・・
すぐると家に戻りお互いにシャワーを浴びた。

明日も仕事だから寝る準備を整えてソファーに座る。

すぐるが「夜だけど」と言いながらコーヒーを淹れてくれた。

飲みながら話をすることになった。

「これがマンションに関する書類。今度ゆっくり見て」

そう言ってファイルを渡してくれた。

「ありがとう」

ペラペラと捲ればキレイに整理されていた。

「マンションを契約した時は誰かと住むなんて考えてなかった。でも今は違うから・・・」

すぐるはコーヒーをひと口飲んだ。

「考えたこともなかった。誰かと一緒に住むなんて・・・でも美沙とならこれからもずっと・・・」

すぐるはそのまま暫く黙ったままで・・・

私も話すきっかけを失い黙ったままになってしまった。

「人は緊張すると黙ってしまうのかな、それとも黙ってられないのかな・・・美沙、俺と一緒に向かいのマンションで暮らそう?」

なんか私はすぐるの『緊張』という言葉に緊張していた。

すぐるを見上げればいつもより真剣な眼差し。

今までみたいに軽くじゃなくて、それが私を余計に緊張させた。

私はどうしたいだろう?

「すぐると・・・」

そう言ったものの続きが出て来ない。

「俺と?」

ん?って感じで私に問い掛ける。
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