こんな私、私じゃない。でも私・・・
「すぐると一緒にいたい。でも向かいのマンションはちょっと・・・」

「どうして?ここはいいのに?」

すぐるの疑問はもっともだ。

躊躇っていることを全て打ち明ければいいのかな?

「新築のマンションだよ?すぐるが買うんだよ?そこに私が住んでいいの?」

すぐるを見ると何故か笑っている。

「美沙、いいかげん気づけよ」

なんで笑ってるの?

「なに?」

すぐるははぁ~とため息をついて「全く気づいてないよな」と呟いた。

「はっきりと言うのはまだって思ってるけど、将来の約束をしてるつもりなんだけど・・・」

えええっーーー!?

私は目を大きく見開いてしまい、口をパクパクさせて言いたい言葉が全く出て来ない。

すぐるはまだ笑っていた。

「はっきり言った方がいい?」

そう言って私をふわりと抱きしめた。

「神村美沙さん」

私の名前をフルネームで呼んだ。

思わず私は「はい」と返事をしていた。

「俺と・・・」

そう言った後、すぐるは深呼吸をして手を解いて髪をくしゃくしゃとした。

すぐるが緊張してる。

私はなんか自分の状況がわかっていなかった。

「俺と・・・俺の隣にずっといて・・・」

今度はぎゅっと強く抱きしめられた。

「う・・そ・・・」

今、私はプロポーズされたの?

えっ!?

えええっーーー!?
< 206 / 214 >

この作品をシェア

pagetop