こんな私、私じゃない。でも私・・・
目が覚めた時、新城さんはさっきと同じ姿勢でベッドに座っていた。

「大丈夫?」

どのくらい眠っていたのか・・・

「うーん・・・大丈夫じゃないけど、起きる」

私は伸びをした。伸びが出来るくらいの余裕はあるらしい。

体が動くからよかった。

「良かった」

新城さんは私の髪を撫でた。

「何時になってもいいからここに帰って来いよ」

髪を撫でながら新城さんは優しい声でそう言った。

「えっ?」

「何処かに行った後は顔が見たい」

そう言われた。

よくわからない。

カラダの関係の相手にそんなこと思うの?

私はどうしたらいいのかわからない。

「連絡して、迎えに行く」

私は頷いた。

頷いたけど、新城さんがわからない。

新城さんがどう思っているのかわからなかった。

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