こんな私、私じゃない。でも私・・・
二次会の会場までは自分で電車に乗ってきた。送ってくれるって言ってくれたけど、準備に時間がかかるし断った。

「久しぶり~」

と、口々に声が聞こえる。

私も仲の良かった友達を見つけて、挨拶を交わす。

「美沙、どうしてるの?」

と、結婚して二人の生活を楽しんでいる奈々が声を掛けてきた。

「元気よ。仕事も順調」

「彼氏は?」

新城さんを彼氏って言っていいのか・・・

カラダの関係って言うわけにはいかない。

「まっうん」

と、ちょっと誤魔化して濁した。

「なんか疲れた顔してるけど、大丈夫?」

「大丈夫よ」

「瑠美もやっと結婚ね。たっくんとの結婚なんて高校の時は想像できなかったけどね」

「確かにね。瑠美は純愛を貫いたね」

高校の時に付き合っていたたっくんこと達也君は付き合って別れてを繰り返したけど、お互いに他の誰とも付き合っていなかった。

高校の時から一筋で私には出来なかったから羨ましい。

あっそう言えば、高校の時に付き合っていた今野君とか来てるのかな?

そんなことを今、思い出すくらい多分、私は新城さんに最近夢中だった。

さらに昨日、今日で新城さんだけ・・・

もう他の男の人では無理かも!?

思い出したらまたぎゅっと締め付けられる気持ちになる。

彼は女がどうしたら悦ぶのかよく知ってる。

そんな男に夢中になる自分が信じられなかった。

それも一夜で・・・
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