こんな私、私じゃない。でも私・・・
「いる。最近お付き合いしたばっかりなの」

新城さんを彼氏と言っていいのかな?

「じゃ心配してるんじゃないの?三次会までいたら」

「どうだろうね、今日は盛り上がらないとね。今野君は、彼女?」

聞かれたので聞いてみた。

「いるよ。結婚しようと思ってるけど、ちょっと迷ってる」

「なんで?」

「彼女の気持ちがわからない時があって・・・」

「どのくらい付き合ってるの?」

「5年くらい」

「彼女、20代後半?」

「なんでわかった?28」

「結婚しようと思ってるなら、早く安心させてあげるのがいいかも。女の30前ってちょっとした思いがあるから・・・」

「そうなの?」

「そうだよ。わからない気持ちなんてあって当たり前だし、わかっていくことを楽しみにするのもいいかもね」

なんて言ってみたけど、自分はどうなんだって感じ・・・・・・

「神村って大人だな」

「エラそうなこと言ったけど、私自身も彼のことよくわからないから」

えへへと頭をかいて笑った。

「わからないなら、聞いてみたらいいんじゃない?」

と、今野君は言った後で、『あっ』口を押さえた。

「あっそっか、そうことだ」

と、一人で納得してた。でも今野君の気持ちわかる気がする。

「お互いに気づいて良かった感じだね」

と、二人で笑った。

そこに奈々が戻って来たので、今野君は立ち上がり軽く手をあげて「じゃあ」と、だけ言うと新郎のところに近づいた。きっと帰ると告げるのだろう。彼女に会いたくなったのだと思う。

それは私も同じだった。

新城さんに会いたい。

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