こんな私、私じゃない。でも私・・・
三次会の途中でさすがに奈々が帰ると言ったので、私も一緒に帰ることにした。
奈々は旦那さんが迎えに来ていた。「美沙も送るから乗りなよ」と、言ってくれたけど、新城さんに会いたかったので、「彼氏に来てもらうから」と、断った。

電話をかけた。

もう1時を過ぎていた。

電話は鳴り続いた。

「遅い」

と、何処かで声がした。

もたれていたガードレールから道路に振り返った。

新城さんが車の中にいた。助手席から声を掛けてくれたらしい。

私はスマホの通話を終了させ、バッグにしまう。

「新城さん・・・」

私はすぐに新城さんの車に乗り込む。

「迎えにきてくれたんですか?」

私は迎えに来てくれたことにテンションが上がっていた。

新城さんは黙ったまま、車を発進させた。

「新城さん?」

「家まで送ってやる」

新城さんはそう言った。

えっ!?

「不服か?」

不服かって・・・・・・

「なに?」

私は首を横に振った。 

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