こんな私、私じゃない。でも私・・・
「それでね、神村さんはどう思う?」
ここは緒方さんの家。早川夫妻のリビングのソファでワインの2本目がそろそろ無くなろうとしているとこ。
緒方さんは日頃のうっぷんなのか今まで見たことのない感じで旦那様の愚痴をこぼしていた。
愚痴と言っても可愛い愚痴。
『最近仕事が忙しくて私のことを見てくれないの』
可愛い過ぎる愚痴だと思った。とても幸せなんだろうなとしか思えない。
その時に玄関が開いた音がした。
廊下から「咲希、誰か来てるの?返事来ないから心配した」
と、廊下でかすかだけどそう聞こえた。
リビングのドアが開いた。
「咲希・・・」
私は立ち上がり挨拶をした。
「早川さん、お邪魔してます」
早川さんはソファーの緒方さんに真っ直ぐ近づいてきた。
「あっ神村さん、いらっしゃい。咲希は寝ちゃったみたいだね」
さっきまで話してたのに、いつのまにか寝てしまったらしい。
「そうみたいですね」
「二人で2本か。前に咲希一人で2本飲んだことがあるんだよ」
「そうなんですか。ワインは好きなのって言われてましたけど・・・」
「なんか言ってなかった?」
「えっ!?」
「咲希がこんなに飲む時は寂しい時だから・・・」
早川さんは緒方さんの髪に触れ、愛おしそうに撫でた。
ここは緒方さんの家。早川夫妻のリビングのソファでワインの2本目がそろそろ無くなろうとしているとこ。
緒方さんは日頃のうっぷんなのか今まで見たことのない感じで旦那様の愚痴をこぼしていた。
愚痴と言っても可愛い愚痴。
『最近仕事が忙しくて私のことを見てくれないの』
可愛い過ぎる愚痴だと思った。とても幸せなんだろうなとしか思えない。
その時に玄関が開いた音がした。
廊下から「咲希、誰か来てるの?返事来ないから心配した」
と、廊下でかすかだけどそう聞こえた。
リビングのドアが開いた。
「咲希・・・」
私は立ち上がり挨拶をした。
「早川さん、お邪魔してます」
早川さんはソファーの緒方さんに真っ直ぐ近づいてきた。
「あっ神村さん、いらっしゃい。咲希は寝ちゃったみたいだね」
さっきまで話してたのに、いつのまにか寝てしまったらしい。
「そうみたいですね」
「二人で2本か。前に咲希一人で2本飲んだことがあるんだよ」
「そうなんですか。ワインは好きなのって言われてましたけど・・・」
「なんか言ってなかった?」
「えっ!?」
「咲希がこんなに飲む時は寂しい時だから・・・」
早川さんは緒方さんの髪に触れ、愛おしそうに撫でた。