こんな私、私じゃない。でも私・・・
でもその考えはすぐに打ち消されることになり、部署の飲み会とかで飲んだことはあるからだとすぐに気付く。

部署全体は20人。飲めるか飲めないかくらいはだいたいわかってくるものだ。

「じゃとりあえず、乾杯」

さすがにイタリアンレストラン。

居酒屋みたいにジョッキって感じではなくグラスだった。

グラスを合わせて乾杯をした。

一口飲むと、「ああ~美味しい」っと思ったものの口に出すのはやめておいた。

「そう言えば、さっきの『でも』の続きは?」

そう言われて新城さんを見てしまった。

「えっ・・・えーっと・・・どうして私を誘ったんですか?って聞きたかったんですけど、もう大丈夫です」

さっき『食事をする相手がいなかったから』って教えてもらった。

「一緒に食事する相手がいなかったから。それと・・・」

「それと?」

「誘ってほしそうだったから」

「えっ!?」

「違った?」

「新城さんって割と自意識過剰なんですね」

そう言ってしまった。

誘ってほしいって思っていたのかはわからない。

彼女がいると思っていたし、まさか誘われるなんて思ってなかった。

少し気になる男に対して私は、目で追っかけてたりしてるのかな?

そんなつもりないけど・・・

でもこの人・・・敏感なのかも!?

「そう?それは失礼」

「・・・ご飯をどうしようかと思っていたので、とても助かりました」

「へぇ~」

そう言うと、新城さんは運ばれてきたサラダを口にした。

「俺、週末ご飯食べる相手いないから、良かったらまた食べようよ」

と、新城さんは私の目を見て、割と真剣な表情でそう口にした。

< 7 / 214 >

この作品をシェア

pagetop