こんな私、私じゃない。でも私・・・
「ホントに忙しそうですね。体調大丈夫ですか?」

私なんかとドライブに行こうとしている場合ではないと思うのだけど・・・

「大丈夫だよ。でも特にこの二週間は忙しかったよ」

そっか、じゃ私は『会いたい』って言わなくてよかったんだ。

まっ言える状態じゃなかったけど・・・

「何か問題でも?」

私がそう聞くと、新城さんは私を一瞬見た。

「問題というかなんというか、みんなの帰りの時間がだんだん遅くなって毎日毎日ギスギスしてたんだ。どうにかしないといけなかった。暫く続くプロジェクトだからこの二週間でスケジュールの軌道修正させた。定時とは言えないけど、7時か8時には上がれるようにした」

「そうなんですね」

確かに帰りがずっと遅かった。私と会う時も遅かったけど他の日はもっと遅かったのだと思う。

「だから昨日・・・美沙、また金曜日はご飯行こうな」

と、とても優しい顔でそう言った。

新城さん・・・

私は・・・

「そう言えば、この間の誤解は解けた?」

新城さんはマグカップを持ちながらそう言うと一口飲んだ。

「えっ!?」

あっそうだ。私は新城さんと2週間以上連絡してなかった。

「昨日、俺が話したことで誤解は解けたのかな?」

新城さんは私に近付き、隣に座った。

「新城さんは楠木さんとお付き合いしてるんですか?」

私は営業部の人が話していたことを聞いてみた。
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