こんな私、私じゃない。でも私・・・
「はぁ?もしかしてまだ誤解してる?」

「誤解なんですか?噂になってますよ」

「噂?そんなの勝手に誰かが言ってるだけだよ。それに俺には美沙がいるから・・・」

さらっと言われた言葉に私は目を丸くした。

えっ!?

「いいかげん気づけよ」

そう言うと私を抱きしめた。

「『一番じゃないとイヤ』って言ってたけど、一番とか二番とかないよ。俺には美沙だけだから・・・」

えっ!?

驚かずにはいられなくて・・・

「俺には美沙だけだから・・・」

「今はそういう人いないんですか?」

私みたいに『カラダの関係』の人はいないのかな?

「そういう人?言っておくけど、美沙だけだよ。こうやって抱きしめるのもキスするのも・・・美沙とご飯を食べに行くようになってからは他の女とご飯さえ行ってない」

えっ!?

私は顔を上げた。

「楠木さんは?」

私がそう言うと新城さんははぁ~とため息をついた。

「だから・・・」

少し呆れた感じで、またため息をついた。

「今日の予定は変更しよう」

新城さんは抱きしめていた手を解いた。

「えっ!?」

「少し美沙と話がしたい。いい?」

「はい」

ドライブの予定は変更となり、新城さんが立ち上がってコーヒーのおかわりを淹れてくれた。
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