こんな私、私じゃない。でも私・・・
私は首を横に振った。

新城さんにどうしてほしいって、私を好きになってほしい。好きって言ってほしい。

「新城さんは私に聞きたいことがありますか?」

「あるよ。沢山ある。でも聞かない」

「どうしてですか?」

「聞くのが怖いから・・・」

「新城さんが怖いようなことは何もないですよ」

「そうかな?・・・俺は美沙がこうしていてくれたら今はいいんだ。だから金曜日は空けておいてね。ご飯行こう」

またぎゅっと抱きしめてくれた。

「はい」

私は素直に返事をした。

~♪~♪~♪~♪~♪~♪~

その時、テーブルの上に置いてある新城さんのスマホ鳴りだした。

「誰だよ」

そう言いながら手を解き、私の体からは離れずにスマホを取った。

誰からの着信か確認した。

「はい・・・ああ、家にいる。でもムリだから・・・なんでだよ。ってムリなものはムリ、じゃあな」

そう言うと通話を終了してテーブルにスマホを置いた。

「お友達ですか?」

また私を抱きしめてくれる。

「お友達・・・まっそうだな。長い付き合いな奴」

「そうなんですね。私のことなら大丈夫ですよ。帰りますから」

私がそう言うと、またぎゅっと抱きしめて言われた言葉。

「帰さない」

抱きしめていた手を緩めて、首を傾け私の頬にキスをした。

「俺が美沙と一緒にいたい。今までなかったから・・・」

そう言うと唇が私の唇に重なり、新城さんのキスがとまらなかった。

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