こんな私、私じゃない。でも私・・・
「どこの男だよ。って思ってたんだ。ぬいぐるみって・・・そのぬいぐるみ俺に似てるの?」

「いやいや、犬のぬいぐるみですよ。でもずっと小さいときは一緒に寝てたから・・・」

いつ頃だろう?

小学校の低学年までは一緒に寝てたはず・・・

「知らず知らずの間に抱きついたら言ってるってこと?」

「そうみたいです。すみません」

もしかして、新城さん以外にも『りっくん』って寝言言っていたことがあったのかな・・・

「謝らなくいいけど・・・じゃ・・・誰もいないの?」

「新城さんだけです」

私は俯いてそう答えた。

なんかとても恥ずかしい。

「美沙・・・俺も美沙だけだから・・・美沙が好きだ」

私の欲しかった言葉。

はじめて聞けた気がする。

『カラダ』が好きって言われたことはあったけど、嬉しい。嬉しすぎる。

今までのぎゅっと締め付けられる気持ちから、今はきゅんとした。

新城さんに抱きしめられた。

なんかいつもと違う。とても優しく抱きしめられてる気がする。

「やっと言えた。ずっと言いたかったけど、言えなかった。他に誰かいるなら言わない方が美沙の為だと思って・・・美沙・・・」

優しいキスが落ちてきた。

今の私は誰よりも幸せだと思う。

私は首に手をまわして、今、新城さんに言いたい言葉を伝えた。

「新城さん・・・大好きです」

私がそう言うと、「とまらなくなる」と、キスが深いキスへと変わっていった。




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