こんな私、私じゃない。でも私・・・
「Sieg Mond」へ行くとショーリさんが笑顔で迎えてくれた。

「休みの日に二人で来るなんて・・・」と、何も言わなくてもわかっている様子。

私に「美沙ちゃん、タクのこと頼むね」、新城さんに「美沙ちゃんを泣かせるなよ」と、「これは俺からのプレゼント」と、言いながらデザートをテーブルに置いたショーリさん。

「泣かせるかよ」と、新城さんがショーリさんに言ってるのを聞いて、きゅんとした。

私、大丈夫かな?

なんかきゅんとし過ぎてどうにかなりそう。

食事をしながらした話。

「あの部屋に入ったのは女性では美沙が初めて。美沙が酔った時に連れて来たのがあれが初めてだった」

そんなはずないよね?

「えっ!?今までは?」

「だいたい外」

「外って・・・」

「家に来たら泊まって、居座られるのがイヤだったから」

なんとも新城さんらしい。

でも私には朝を一緒に迎えて、居てほしいと言いたかったけど、私は朝を迎えるどころか先にいつも帰っていたし、『りっくん』が気になって言うことが出来なかった。と、教えてくれた。

もう何も気にせずに二人で過ごせる。

私たちはその夜、今までにない夜を過ごした。



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