こんな私、私じゃない。でも私・・・
「今野君、彼女とはその後どう?」

ハンバーグセットを二人で頼んで一番聞きたかったことを聞いてみた。

「それがさ・・・」

その言葉にあまりいい報告ではないのかと思いながら今野君の話を聞き始めた。

「神村は結婚しても仕事したい?」

えっ!?

彼女の話を始めるのかと思っていたのに、そんなことを訊ねてきた。

「私?私は結婚しても仕事したいと思ってるかな・・・」

すぐるとってまだまだそんなことは考えないけど、前の彼と結婚したいと思っている時は結婚しても仕事したいって思っていた。結局は結婚話そのものが出なかったけど。

「そうだよね・・・そう思っててほしかったんだけどね・・・」

なるほど、彼女は結婚したら仕事辞めたいって言ったのかな。

その辺はそれぞれの考え方によるから何とも言えない。

「違ったの?」

「そう。あの二次会の次の日に『奥さんになる人は専業主婦になるの?』って聞かれて、仕事はそのまま続けるって聞いてたし『いや、辞めずにそのまま続けるらしい』って言ったら、『私は専業主婦になりたい』って言われた。一瞬にして『プロポーズしなくてよかった』って思っちゃったんだ」

ええっ!?

そんなことで?


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