愛して。Ⅲ
「いやだって、男が女に触られてもちょっとラッキーくらいだろ?」
「意味わかんねぇ」
「俺、女嫌いだし」
大河の力説に、蓮と隼が口を挟んだ。
「お前らはちょっと黙ってろ!普通な、真梨みてぇな美人に触られたら男は嬉しいんだよ!」
小学生の男の子は嬉しいとか思わないと思うけど……。
「それに対して、男が女を触ったらどうなる?!痴漢だどーのって、犯罪者扱いだ!」
「いや、逆でも犯罪でしょ……?」
冷静に考えれば、どっちもアウトだ。
とはいえ、今は緊急事態。
早く着替えさせてあげないと、この子が可哀想。
「わかった。あたしがやるから、みんなはあっち向いてて」
ソファーとは逆の方を指さして三人がそっちを向くのを確認してから、その子に近づく。
要は男か女か分かればいいんでしょ?
そんなの、どんな小さい子でも下着を見れば一発じゃない。