ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]




――――――……



朝から澄みきった青い空が広がっていた。



ひとり鼻歌を歌いながら、いつものように通学路を歩いていく。



川の橋を渡る手前で、後ろから声が聞こえた。



「おーい!彩葉ー!」



あたしが立ち止まり振り返ると、夏樹が手を振りながらこっちに走ってくる。



「夏樹ー。おはよーん」



夏樹はあたしの前に立つと、音楽が流れているイヤホンを耳から外した。



「彩葉、それなに?」



あたしが右手に持っていた小さな紙袋の存在に、夏樹はすぐに気づいて指をさす。



「あ、これ?手作りのクッキー」



あたしの答えを聞いた瞬間、夏樹の顔はパアッと一気に明るくなり、目を輝かせた。



「クッキー!?ちょーだいっ?俺、朝食べてくる時間なくてさっ」
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