ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]




――――――……



午後の授業は、急遽自習になった。



生徒だけしかいない教室が、しんと静かになるはずもなく。



それぞれ前後の席でおしゃべりをしたり、机に突っ伏して寝ている人もいたりと自由に過ごしていた。



隣の席の陸斗くんをチラッと見ると、机に頬杖をつきながらプリントに取り組んでいた。



陸斗くんて、こういうときは真面目にプリントやるんだよね。



体育の授業はサボッたりしてるのに。



だけど、サッカー部に誘われるほどだから運動神経が悪いわけでもなさそうだし……。



前に体育をサボる理由を聞いたら、着替えるのがめんどくさいって言ってた。



謎な人だな……本当。



そう心の中で陸斗くんのことを考えていると、彼があたしの視線を感じたのかこちらを向いた。



いつも通りニコッと笑いかけるあたしと、無視してプリントを続ける彼。



……どうしたら笑うのかな。この人。



あたしは大きくため息をついて、机に突っ伏した。



その瞬間。
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