ひまわりの約束ー君だけを、ずっと。[完]
「彩葉っ!大丈夫かっ!?」
頭の上から聞こえた夏樹の声。
夏樹は急いで階段を下りてきてくれた。
「へへっ。大丈夫、大丈夫」
「ホント……よく転ぶよなぁ」
あきれて笑う夏樹は、あたしに手を差し出してくれた。
「すいません……」
あたしは夏樹の手を掴んで起き上がった。
すぐに陸斗くんの姿を目で探したけど、すでに正門を出ていったあとで、彼の姿は見えなくなっていた。
「早く追いかけなきゃ。じゃーね、夏樹っ」
「もう転ぶなよー?」
夏樹に手を振り、あたしは急いで正門へ向かって走っていく。
ずっと、ずっと。
待ってたんだもん。
陸斗くんと話したかったから。
一緒に帰りたかったから。
だから……待ってたのに。
正門を出てすぐに右に曲がると、やっと陸斗くんの後ろ姿を見つけた。
「陸斗く―――んっ」
大きな声で叫ぶけど、陸斗くんは振り返ってくれない。
あたしは彼の元に駆け寄っていく。
「待ってってばぁ―――!」
追いかけて。
追いかけて。
やっと彼の隣に追いついた。