俺様紳士の恋愛レッスン
余りにも一路で、迷いのない答え。

尚も視線を逸らさない十夜は、私の言葉を待っている。



「いや、何が悪いって。そんなの、報われないからに決まってんじゃん!」



溢れる感情に、喉がじわりと熱くなる。



「そんなの100パー間違ってる。ツラいだけで、十夜が得することなんか1つもない!
好きな人とは、一緒になれて初めて幸せなんじゃん! なのに、なんでそんな無駄なことするの!?」



感情的な言葉をぶつけてしまった。

幸せになることを当然の如く諦めている十夜に、イラッとしてしまった。


そんな私を十夜は静かに見届けると、ふっ、と妖しい微笑を浮かべる。



「じゃあ聞くけどな。エン、お前は今幸せか?」

「……は……?」



まさかの質問返しに、言葉を失った。

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