俺様紳士の恋愛レッスン
「――タカ、ちゃん?」



消えていく体温を探して、自らの腕に触れる。


抱き締められたのなんて、いつぶりだろうか。

私たちが恋人行為をしなくなってから、少なくとも4年は経っている。

なのにどうして、今になって突然……。



「もしかして、気付いてる?」



ドク、ドクとやってくる焦燥の波。

芸術家であるタカちゃんは、私よりも何倍も磨きの掛かった本能で生きているから、既に気付いていてもおかしくはない。



「……でも、これでいいんだ」



そう、言い聞かせるように呟く。

罪悪感に負けてしまったら、今までと同じだ。

私は私を変えるために、優秀なコンサルタントを買ったのだから。

< 158 / 467 >

この作品をシェア

pagetop