俺様紳士の恋愛レッスン
「だって6年も付き合ってんだよ? 1年そこそこしか付き合ってない私でも、別れる時は毎回しんどいもん」



暗く淀む景色に、パッと映える萌の笑顔。



「もちろん別れたほうがいいと思ってるよ。けどエンには『保険』がないじゃん。だから別れるのが怖いのも分かる。
女には賞味期限があるからね。25って難しい歳だよ」

「萌……」



私以上に私の気持ちを理解して、代弁してくれる萌。


十夜のコンサルティングは100%正しい。それは分かっている。

けれど私は矛盾だらけの女で、築いてもらった真っ直ぐな道ですら、時に歩むのを躊躇ってしまう。



「別れたら残念会ね。合コンのセッティングはまかせて!」

「……ありがと、萌」



今が雨でよかった。

泣きそうに歪む横顔を、傘が隠してくれるから。

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