俺様紳士の恋愛レッスン
「どうして話してくれたの?」
「お前がうだうだ迷ってるからだ。ここまで指導してやったのにいざとなったら情に逃げるなんて、ぜってー許さねーかんな?」
十夜は私の前に立つと、上体を折ってベンチの背もたれに両手をつき、私を囲った。
いつかと同じ。暗がりから暗闇へと変わった景色と、濃く香る清涼な香り。
「かッ、顔近い! やめて!」
「大事なのは『これから生まれる財産』だ。分かってんな?」
「分かってるって!」
「いい加減情は捨てろよ?」
「もッ……分かったってば!」
精一杯の力を込めて十夜の肩を押し返すと、それはそれは満足そうに笑う彼と目が合った。
――いつもこうだ。
私ばかりがからかわれて、必死になって、十夜は少しも乱れてはくれない。
「ッ……十夜は私で遊んでるの!?」
「お前がうだうだ迷ってるからだ。ここまで指導してやったのにいざとなったら情に逃げるなんて、ぜってー許さねーかんな?」
十夜は私の前に立つと、上体を折ってベンチの背もたれに両手をつき、私を囲った。
いつかと同じ。暗がりから暗闇へと変わった景色と、濃く香る清涼な香り。
「かッ、顔近い! やめて!」
「大事なのは『これから生まれる財産』だ。分かってんな?」
「分かってるって!」
「いい加減情は捨てろよ?」
「もッ……分かったってば!」
精一杯の力を込めて十夜の肩を押し返すと、それはそれは満足そうに笑う彼と目が合った。
――いつもこうだ。
私ばかりがからかわれて、必死になって、十夜は少しも乱れてはくれない。
「ッ……十夜は私で遊んでるの!?」