俺様紳士の恋愛レッスン
「あの、ね……」



机を挟んで向かい合い、何故か互いに正座で座る。

つい先ほどまでは自信に満ち溢れていたというのに、いざ向き合うと喉が熱くなるばかりで、どうして言葉が出てこないのだろう。



「その……私……」

「エンちゃん」



私の言葉を遮ったタカちゃんは、眉尻を下げる。



「僕はエンちゃんを嫌いになったりしないから。いいよ、言って」



それは、優しさに満ちた笑顔だった。

タカちゃんは私が今から話そうとしていることを理解した上で、私に「大丈夫」だと言っている。


本当に、どこまでいい人なのだろう。

いい人過ぎて、自分が惨めで、また泣けてくる。



「タカちゃん、ごめんなさい……ッ」



堰を切ったかのように、涙と一緒に言葉が溢れた。

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