俺様紳士の恋愛レッスン
歪(いびつ)に上がった口角を見て、慌てて「ごめん」と開いた口を、十夜は瞬時に塞いだ。


真上から落とされるキスは、激しく、時に柔く、角度を変えて、私から余裕を奪っていく。

その胸元を押し返そうとする力は、彼の与える魔力によって、手繰り寄せる力へと変わっていく。



「と……や、ッ……」



折り重なる身体が背後のオレンジライトを遮断して、暗がりに浮かぶ妖艶な瞳。

その甘さに、脳が痺れてしまいそうだ。



「十夜ぁ……ッ」

「エン」



永くて熱い、キスの後。

彼がニヤリと笑ったら。



「今日は何を教えてやろうか」



夜の指導が、始まる。

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