俺様紳士の恋愛レッスン
「も、ダメ……ッ」



限界を迎え、堪らず彼の腕を掴んだ。

しかし愛撫は止むどころか、より一層激しくなって、遂に意識が途切れようとするその瞬間、彼の動きがピタリと止む。



「……ッ、ハァッ、ハァ……」



ピンと張り詰めた理性の糸が、既(すんで)の所で緩められた。

きゅうっと全身の細胞が縮こまるような感覚に苛まれて、そっと薄目を開けてみると、彼は蜜が光る指を唇に寄せて、厭らしく舐め上げた。



「笑った罰だ」



彼の言う“罰”とは、この耐え難い焦らしのことで、こうなった彼は気が済むまで私の悶える姿を楽しむのだ。



「や……もうッ……」

「何?」

「い、いじわる……ンッ」



私が何を言いたいかなんて、分かっているくせに。

ベッドの中の彼は、普段の三割増しで意地悪で、俺様で、サディスティックだ。

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