俺様紳士の恋愛レッスン
乾いた空気に、湿潤な響き。

覆い被さる身体が私に圧を掛ける度に、強く結んだはずの唇から、声にならない音が漏れる。



「ンッ、ア……」

「円華」

「ンンッ……!」



彼の唇が落ちて、強引に開かされる口。



「泣けよ」

「やッ……ン」

「聞かせろ、声」



唇を割って、彼の親指が入ってくる。

ゾクリと震えた背筋に耐え兼ねて、咄嗟に口を閉じようとするけれど。



「噛むんじゃねーぞ」



彼は容赦なく、私に難題を突き付ける。


口を閉じることも、歯を食いしばることも出来ず、それまで必死に我慢していた声が溢れ出た。

すると彼はニヤリと笑って、



「エロいな」



そう、囁く。

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