俺様紳士の恋愛レッスン
「十夜って本当にドSだよね」



情事の火照りが残る布団の中で、彼の腕に抱かれる。

先刻までの羞恥の記憶が頭をよぎるけれど、その手からは強引さが消えて、今は優しく私の頭を撫でてくれている。



「強気なお前が俺に屈服する瞬間は、最高に気分がイイ」

「うっ……」



根っからのサディスト発言は少々悔しくもあるけれど、『気分がイイ』などと言われてしまったら、何も言い返せない。



「十夜、明日は私も早く起きるね」

「別に合わせる必要ねーよ。エンは気にせず寝てろ」

「ううん。他店調査のまとめも終わってないし、早めに出社したいから」



そう言うと、十夜はもぞりと身じろいで、私の顔を真上からじっ、と覗き込む。



「大丈夫。無理してないよっ!」

「ならいい」



そして再び、私の頭を自分の胸の中へとうずめた。

< 387 / 467 >

この作品をシェア

pagetop