俺様紳士の恋愛レッスン
病院に着くと、白とピンクを基調にした、メルヘンな空間に包まれる。

重厚なカーテンやシャンデリアなど、まるでヨーロッパの王室のように華やかなロビーには、大きなクリスマスツリーが飾られている。


うっとりと辺りを眺める私とは対照的に、居心地が悪そうな十夜は足早に受付へと向かい、手続きを済ませた。

ナース服の女性に案内され、病室の前までへやってくると、女性はコンコンと扉を叩く。



「十夜、篠宮さん。こんにちは」

「遠山さん! こんにちは!」



出迎えてくれた遠山さんは、にこやかに「どうぞ」と促してくれる。

前を行く十夜の背中をぎゅっと掴み、恐る恐る病室の中へと入って行くと。



「十夜くん! 円華ちゃん!」

「優愛ちゃん!」



現れた天使の微笑みに、堪らずベッドに駆け寄ると、その傍らにある真白の膨らみを見て息を呑んだ。

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