俺様紳士の恋愛レッスン
その後、出産時の話などで盛り上がっていると、赤ちゃんが可愛らしい声を上げて泣き始める。

授乳をするということで、男性陣は飲み物の買い出しに行くと称し、病室を出た。



「わ! 優愛ちゃん巨乳!」

「今だけだよ。全部吸われちゃうもん」

「あはは。頑張って飲んでるね。可愛いー!」

「だいぶ慣れたけど、最初は痛くて大変だったよ」



ガールズトークに花を咲かせていると、「円華ちゃん」と不意に改まった優愛ちゃんは、私をじっと見つめる。



「今日は来てくれてありがとう」



“ありがとう”に含まれた意図を察し、こくんと大きく頷いた。



「実は今日のお見舞い、十夜から行こうって言ってくれたんだよ」

「えっ……」

「私もビックリした。けど、嬉しかった」



えへへ、と笑うと、優愛ちゃんの表情は驚きから穏やかなものへと変わる。

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