俺様紳士の恋愛レッスン
「二人ともお疲れ様……って、お邪魔だったかな?」

「てめー、やっぱ狙ってんだろ……」

「はは、何のことやら?」



首を傾げて笑う遠山さん。

本当の所は分からないけれど、お陰で過ちは犯さずに済んだ。

案の定しわの寄ってしまったドレスを慌てて正しながら、ふしだらでゴメンナサイ、と何度も心の中で呟く。



「円華ちゃん、顔赤いけど大丈夫?」

「優愛ちゃん! うん、ちょっと飲み過ぎたみたい、あはは!」



すっかり素面に戻ったらしい優愛ちゃんは、心配そうに眉尻を下げた。

心底恥ずかしい反面、その笑顔には癒やされて、肩からどっと力が抜けていく。



「円華ちゃん、疲れたよね。ドレス苦しくない?」

「言われてみれば……」



確かにと、お腹をポンと叩いた。

ドレスの下でキツく締め上げたビスチェの存在を思い出し、急に苦しさが込み上げてくる。

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