俺様紳士の恋愛レッスン
「やっぱ飲み過ぎたのかな、はは……」

「無理に喋んな。水飲むか?」

「ううん、水は飲みたくない……」

「円華ちゃん、大丈夫?」



背中をさすってくれる優愛ちゃんの目には、涙が溜まっている。



「ありがと。なんか優愛ちゃんが倒れた時と似てるね。あの時は……」



そう言い掛けて、私を取り囲む皆の顔が、一様に固まっていることに気が付いた。

「えっ、何?」と、慌てて問うと、優愛ちゃんが恐る恐る口を開く。



「円華ちゃん、まさか……」



優愛ちゃんは頬を赤らめながら、私の耳元に口を寄せ、こそりと囁く。



「生理、きてる?」

「……は?」



「生理?」と下腹部を抑えると、じわり、じわりとやってくる焦燥。

記憶を辿り、近しい記憶がないことに気付いた途端、一気に吐き気が引いていった。



「……はは。デキてたりして?」



――その時の皆の顔は、きっと一生忘れない。

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