俺様紳士の恋愛レッスン
私たちは着替えと諸々の片付けを済ませると、すぐに産婦人科へと向かった。

検査の結果、妊娠2ヶ月目だということが分かり、夢見心地のままタクシーへと乗り込む。



「……本当にデキてたね」

「あぁ」



こんな時でも、十夜は普段と変わらず冷静だ。

妊娠を言い渡された時も表情一つ変えることなく、先生の話を真っ直ぐに聞いていた。



「気分悪くなったらすぐ言えよ」

「うん、ありがとう」

「つーかその体勢キツくねーか? もっと足伸ばせよ」

「大丈夫だよ。てゆーかさっきまでドレス着てたし!」

「……そうだよな。先生は問題ねーっつってたけど……」



窓に向かって、何やらぶつぶつと唱える十夜。

私以上に私の身体を心配してくれているらしいその姿に、ふっと笑みが零れる。

< 462 / 467 >

この作品をシェア

pagetop