俺様紳士の恋愛レッスン
「エンが感じてる“嬉しい”って気持ちは、具体的にどんな感覚なんだ?」
「感覚? んーとね、『やったー!』みたいなハッキリとした感覚じゃなくて、ふわふわしてて、曖昧で、じーんと胸が熱くなる感じかな。
姿も見えないし実感もないけど、この子のためにもっと頑張らなくちゃって思ったよ」
「……そうか」
十夜は手を重ねたまま、言葉を紡ぐ。
「俺はこれからすべきことを考えてた。まずエンには仕事休むか辞めるかしてもらわねーと。
代わりに俺が今まで以上に仕事して、早く幹部職に就いて、子供が産まれたら家を買って……」
不意に言葉を止めた十夜は、やがて何かを悟ったように、ふっ、と優しい笑みを浮かべると。
「どうやら俺も、“嬉しい”みたいだな」
まるで、他人事のように笑う。
「感覚? んーとね、『やったー!』みたいなハッキリとした感覚じゃなくて、ふわふわしてて、曖昧で、じーんと胸が熱くなる感じかな。
姿も見えないし実感もないけど、この子のためにもっと頑張らなくちゃって思ったよ」
「……そうか」
十夜は手を重ねたまま、言葉を紡ぐ。
「俺はこれからすべきことを考えてた。まずエンには仕事休むか辞めるかしてもらわねーと。
代わりに俺が今まで以上に仕事して、早く幹部職に就いて、子供が産まれたら家を買って……」
不意に言葉を止めた十夜は、やがて何かを悟ったように、ふっ、と優しい笑みを浮かべると。
「どうやら俺も、“嬉しい”みたいだな」
まるで、他人事のように笑う。