青空の下月夜に舞う 3

ーーひゅっ……



息を飲むのとほぼ同時だった。


腕を掴まれて、私の体は思いっきり前に倒れる。

滑るように移動したのはお互い。

私達の間にあった距離はもう一ミリもなく。


左頬には、まだ乾ききってない、祐也の髪を冷たく感じ……ーー背中を抱きしめるのは。


優しくも、力強い。

意外にも筋肉質なんだと、嫌でも自覚するーーーー祐也の腕。


「お前が。心配してくれんなら、怪我すんのも悪くねえって。柄にもねえ事考えてる」


声が。

私の体にダイレクトに伝わってくる。

顔を見なくても分かる。

祐也はふざけてこんな事はしない。



いつもの調子なら、突っぱねるのに。

出来ない。
< 104 / 294 >

この作品をシェア

pagetop