青空の下月夜に舞う 3
「それって……」

「どういう意味か、なんて聞くなよ?」



分かってるだろ、とでも言いたげな態度は、流石だと言いたい。


夢じゃないよね……なんて。
ロマンチックな想いではない、私が予想する祐也の気持ちは、普段の私達からは考えられないもの。


見える景色は、いつもの慶太郎ん家のリビングで。
テレビでは明日の天気予報がやっているのに。

頭に入ってこない。

祐也に抱きしめられている……それだけで、目の前の事で手一杯だ。


「お前が泣いてたあの日」


話し出した内容は、きっとお母さんに会った日の事だろう。


「一番に俺が見つけて、マジで良かったって思った」


あの時。
バイクの音に、祐也だったらって思ったら、本当にコイツで。

私も良かったって思ったよ。
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