青空の下月夜に舞う 3
その笑顔に。
雰囲気に。
“いつもの”空気が流れて、ホッとしている自分もいる。
「ほら、もう寝ろ。次は押し倒すぞ」
「馬鹿。変態」
「お。いつもの麻衣じゃん」
むぅ。
上から目線に微妙にムカツク。
腹が立つって、意味とは違うけどさ。
でもまたあの空気になるのは困る。
私もそろそろ限界だ。
立ち上がり、リビングを後にしようとしたけど、思い止まって振り返る。
私を見て祐也は不思議そうに目を向けた。
「今日は……ごめんなさい。ありがとう」
「……は?」
言った後、何の話か分かってない感じ。
「もう!おやすみ!」
扉を開けてバタンと閉めると、廊下を歩く私の耳に、ははっと。
リビングから僅かに笑い声が漏れていた。