青空の下月夜に舞う 3


「あ」



パンを二つ共早々と食べ終えた隣。
私は今からおにぎり二つ目を口に運ぼうとした。


「ねぇ、話ごまかしたよね」

「あ?何の話してやがる」

「あんたの痣……」

「……過去は振り返らねえ主義だ」



コーヒーのプルタブを開けて、ポケットからタバコを取り出した祐也は、私とは目を合わさず、いつもの様に火を付ける。

こいつ……


何がなんでも話をしないつもりだな。



私に気を使わせない為なんだろうけど、気にするもんは気にするんだよ。馬鹿。


もぐもぐもぐ。

おにぎりが口の中で踊ってる。


遠くに聞こえる他の生徒の声。

祐也の左手には立ち上る煙。


光景だけ見れば、穏やかな昼休みなんだけど。
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